~佛像の印相と三十二相~

佛の印相 佛の三十二相
 佛様の印相~いんぞう~(手のポーズ、印契~いんげい~ともいう)には様々あり、その佛様の悟りや願いを象徴的に顕しています。

印相の種類は限りなくたくさんありますが、その代表的なものを紹介させて頂きたいと思います。

 佛様はおすがたに三十二相、八十種好と呼ばれる凡夫を超越した特徴を備えておられ、それらは古くから経典に記されています。

そのうちの三十二相をここに紹介させて頂きます。

名称: 施無畏 与願印 ~せむい・よがんいん~
意味: 右手で衆生の畏れを除き、左手で衆生の願いを叶え、救済に導く。
例 : 奈良・室生寺 釈迦如来 等

名称 :施無畏 与願印 ~せむい・よがんいん~
意味: 上に同じ
例 : 京都・蟹満寺 釈迦如来 等

名称 :法界定印 ~ほっかいじょういん~
意味 :瞑想を顕す。樹下石上での釈尊の瞑想の姿に由来する。
例  :釈迦如来や胎蔵界大日如来 等

名称 :触地印 ~そくちいん~
意味: 降魔印とも呼ばれる。悪魔を調伏した釈尊の降魔成道の場面に由来する。
例  :東大寺 伝・弥勒仏やガンダーラ佛 等

名称: 転法輪印 ~てんぽうりんいん~
意味: 鹿野苑での初転法輪を由来とする。説法の姿。
例  :京都広隆寺 阿弥陀如来、静岡県願成就院 阿弥陀如来、福岡戒壇院 盧舎那仏 等

名称 :善光寺型如来印
意味: 右手で衆生の畏れを除き、左手で衆生の願いを叶え、救済へ導く。
例  :甲府・新善光寺 阿弥陀如来、広島・安国寺 阿弥陀如来、中国、朝鮮半島の諸仏、
日本では印相の定まる白鳳時代までの佛像に見ることができる。

名称: 阿弥陀定印
意味 :阿弥陀如来の瞑想の姿
例  :京都・平等院、法界寺 阿弥陀如来 等

名称 :阿弥陀来迎印
意味: 右手で衆生の畏れを除き、左手で衆生の願いを叶え、救済に導く。
そのお相は浄土から往生人を迎えに来る相を顕す。
例  :京都・三千院、浄瑠璃寺 阿弥陀如来 等

名称 :逆手阿弥陀来迎印 ~さかてあみだらいごういん~
意味 :宋代の仏画に由来し、鎌倉時代以降に作例が見られる。
例  :兵庫県・浄土寺 阿弥陀如来、奈良・唐招提寺 等

名称 :智拳印 ~ちけんいん~
意味: 無明を除き、佛智に入ることを顕す
例 : 奈良・円成寺、和歌山県・高野山金剛峯寺 大日如来 等

Last Update 2019/12/03