佛像彫刻の技法
〜時代による様々な様式〜
 仏像制作には様々な技法があり、古来より土地の風土にあわせて石、粘土、金属、木などを用いて制作されてきました。日本での仏像造顕には飛鳥時代より金属、粘土、木(漆を含む)が多用されました。中でも最も多く用いられたのは木であり、日本人の生活に身近な素材であるということが理由として考えられます。このページではその木仏像の制作技法の代表的な技法を紹介させて頂きたいと思います。
寄木造-1
作例:平等院鳳凰堂・阿弥陀如来
平安時代後期
一木造
作例:元興寺極楽坊・薬師如来
平安時代初期
寄木造-2
作例:東大寺俊乗堂・阿弥陀如来
平安時代後期から鎌倉時代
割矧造
作例:比叡山延暦寺・観音菩薩
平安時代初期から後期

 平安時代後期には仏像により生命感を持たせる”玉眼”が生まれました。主に水晶で造られ、潤いのあるその瞳は諸尊の慈悲の眼差しを表現するに最も相応しい技法とされ、長く受け継がれました。
 普段は目にする機会の無いその技法を紹介させて頂きます。
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写真の標本は全て奈良国立博物館所蔵
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